ノンデザイナーズ・デザインブック で「見せ方」の基本を学んだところで、次はユーザビリティの勉強をしようと思いまして。
Jakob Nielsen の本とか読む前にユーザビリティの概要を押さえたかったので、目に付いたこの本を読んでみました。
まず、「はじめに」を読んでちょっと衝撃が。
「Web サイトにおいては、これまで推奨されていたデザインが逆に情報の検索を阻害する」
みたいなことが書いてあって。
・・・じゃあノンデザイナーズ〜読んでもダメじゃん。
読み進めてみると「確かにこんな造りだったら使いにくいよね」みたいな例が多々あって、なるほど納得。
「べからず集」的に利用するとよさそうです。
薄くてさくっと読めるし、統計っぽい裏付けもあるのでその点もポイント高いです。
サイトの目的を「情報の検索」に限定して論じているのですべてのサイトに適用できるわけではないですが、SIer が作るサイトはこの条件に適合してるので、個人的にはその点も問題なし。
問題は記述がちょっと古いこと。
・この本で推奨されている事項(「オートスクロールやアニメーションは使うな」みたいな)はもう実践されている
・Web に慣れた現代っ子は陥らなそうな落とし穴を指摘してる
・通信速度も上がってきたので「画像がなくても使えるように〜」というアドバイスはそれほど重要ではなくなっている
という感じで。
あと
Amazon.com で誰かに酷評されてるのも気になった。
確かに空白の多いサイトが上位に来てるし、どれくらいデータを集めたか明確にされてないし・・・なかなか的確な。