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2004年 7月 14日 (水曜日)
- 読了@技術書 on miau's blog?
出版社
Amazon.co.jp
最近読んだどれかの本で紹介されてた気がするので N+I で 10% 割引購入
→ちょっと読み始めたらなかなか面白かったので2〜3日で読了。
ピープルウェアと同系色の本。
著者は Visual C++ 1.0 以降の開発マネージャで、それも含めたさまざまなプロジェクトの経験から「どのようにして製品をリリースすればよいか?」ということを説いてます。
独特の切り口でプロジェクトというものを分析しているので、感性的に面白いものがあります。
ただ、多少日本語が難解だったり章ごとにムラがあったりするので、どちらか一冊読むのであればピープルウェアのほうをお勧めします。
特に気に入ったのは #4: ボゾビットをフリップするな という章。
下の2つの言葉が出てきました。
・ボゾビットのフリップ
「あいつはボゾ(ぼんくら)だ!」と言ってしまう(BOZO = TRUE ビットをフリップする)ことで相手のことを聞き入れなくなること、だそうで。
要するに「バカばっか」現象ですね。たぶん私今これにハマってます。
・バーンアウト
いわゆる燃え尽き症候群。症状として以下のものがあるそうで。
・努力の甲斐なく製品が失敗するという揺ぎない思い込み
・チーム運営が救いようがないほどいい加減だという確信
・次のリリースのことを考えたときに催す吐き気
・組織的に問題解決にあたろうとすることに対する悲観的で冷笑的な態度
・ボゾビットの無差別大量フリップ(「あいつもボゾだ」)
・コンピュータに対する興味の喪失(!)
最後の項目以外は該当してるんですけど。
それ以外では思ったこととしては・・・やはり情熱は大切だなぁと。
今のプロジェクト、がむしゃらにがんばってる人はいるけど、情熱を注いでる人はいないんじゃなかろうか。
あと、「優れた人材の採用と教育のために」と題した付録があるんですが、以下の一文が。
「人はソフトウェアの仕事を続ける上で、多くのネガティブな体験に直面せざるをえない。
無能な上司、設計の選択ミス、不向きな担当製品、チームの機能不全、途方も無く遅れたプロジェクトなどだ。」
あるいはこれら全てだ。
2004年 7月 23日 (金曜日)
- 読了@技術書 on miau's blog?
出版社
Amazon.co.jp
サポートページ
目標管理面談にかこつけて上司のひとに「このプロジェクトダメでしょ」的文句を言おうと思って昨日購入。
面白かったのであっさり読破。購入して2日で読むなんて珍しい。
「ピープルウェア」で有名なトム・デマルコ&ティモシー・リスターによるリスク管理に関する本。
「リスクを愉しむ」と副題があるので「挑戦的なプロジェクトをやっていこう〜」という話だと思ってたんですが、実際にはリスクを顕在化+数値化させ、そのリスクを適切に管理する方法を書いています。
・プロジェクトの見積りは『○月までにできる可能性は○○パーセント』のように確率で出すべき
・通常のプロジェクトの納品期日は奇跡的に何も問題に起こらなかった場合の完成予定日。
その日を「ナノパーセント日」として「これ以上早く仕上がる確率はゼロ」という基準にすべき
というように、うなずける話が盛りだくさん。
PG として働いてて、チームリーダーに「こういう問題が出てるんだけど、対策にどれくらいかかりそう?」と訊かれて返事に困ることがあったんですが。
こういう場合「本当にすんなり行けば1時間で終わりますけど、根の深い問題なら1週間とかかかりますよ」とか答えてました。
「事実とはいえ、こんなんでいいのかなー」とか疑問を持ってたりもしてましたが、それでよかったんだなー、と霧が晴れました。
にしても、あいかわらず楽しく読める本でした。
「ゆとりの法則」も近いうちに読もうと思います。
・・・余談ですが、セキュリティ関連の人にも読んで欲しいかも。
というのもセキュリティってリスク対策(コスト効果がプラスになり得ない分野)なんでなかなか顧客がつきにくい分野で。
すべての企業でこの本が読まれていれば、たぶん顧客増えるんだろうなー、と。
でもまずサービスを提供する側が読まないとだめだろ、と。
2004年 7月 25日 (日曜日)
- 読了@技術書 on miau's blog?
出版社(
VOLUME 1/
VOLUME 2)
Amazon.co.jp(
VOLUME 1/
VOLUME 2)(
第2版)
言わずと知れたラクダ本。読むのに丸々一ヶ月費やしてしまいました。
比較的気楽な文体で書かれてるのでなんとか読みきれたものの、この分量をまじめぶった文体で書かれるとたぶん途中で挫折してたかと。
Perl の入門書を初めて読んだのがだいたい 6 年前。
それ以降研究やら仕事やらをかなり強力にサポートしてくれてた Perl ですが、そろそろ文法を一通り押さえておこうということで読んでみました。
読んでみると・・・「Perl ってよく考えられて作られてるなー」としみじみしてしまいます。
元々 Perl マンセーな感じでしたが、さらに惚れ込んだ感じです。
"We will encourage you to develop the three virtues of a programmer: laziness, impatience, and hubris." とかいう哲学っぽい側面だけでも、得るところは大きいかと。
(このへんの解説は
このページ とかに詳しいです)
とまぁ文法を把握してなかなか満足してるところですが、スマートさにこだわらなくてもいいので多くの人が気楽に使ってくれるといいなー、なんて思います。"There's More Than One Way To Do It." ということで。
ただこの本、Perl 初心者には決してオススメできません。
確かに導入部で Perl の使い方をさらっとなぞるのですが、それ以降の章立てが各機能ごとに結構深いので。
全体を理解する前にきっと挫折してしまいます。
あと、プログラミングその他の知識もあったほうが読みやすいと思われます。
オブジェクト指向とか、Unix のシステムコールとか。
2004年 7月 27日 (火曜日)
- 読了@技術書 on miau's blog?
出版社
Amazon.co.jp
「熊とワルツを」の訳者あとがきで引用されてて、気になったので読んでみました。
今まで組織は効率化を推し進めてきたけど、変化のためにはゆとりが必要だ、というお話。
えー・・・感想ですが。
ところどころ心に響くような言葉はあるんだけど、どうも全体として(今まで読んだデマルコ&リスターの2冊に比べると)読後の印象は薄いような。
たぶん
・他の2冊と被ってる部分が多い
・うちの会社はもともとそれほど効率化されてない(たぶん悪い意味で)
あたりが原因かと。
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