Amazon のおすすめ商品に入っていたので図書館で借りてみたパターン。
読みながら「自分(あの人)はどうだっけ?」とか「あの場面はこういうことだったのかな?」とか考えてしまうので、予想外に読むのに時間がかかりましたけど・・・かなりの良書です。
「たいていの人は自分以外の人間など眼中にない」とか「相手の話を聞いて考えるという状態は不自然」とか、話すことの難しさが語られています。その前提でどうすれば相手に話を聞いてもらえるか、というようなことが書いています。心理学者が書いてるせいか、考察が深くて色々納得させられます。
例えば私のように理屈っぽい人間は論理的に他人を説得しようとしがちですが「感情的な反応に対して論理は無力である」「論理的思考と感情の両面で人を納得させなくてはならない」なんて言葉もあって、気をつけようと思いました。
私は聞き手に回ることが多いので、どちらかというと話をよくする立場の人に読んで欲しいところ。今まで「話し方は上手なのに、この人の話を聞くのは楽しくない」という人にも出会ってきましたが、特にこういう人が読むと効果的なのかも。